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極めて当たり前のこととして [本の感想]

結局、人間の欲求の暴走を止めるには透明化とインセンティブしかないのだろうか?

 

大いなる不安定

大いなる不安定

  • 作者: ヌリエル・ルービニ
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2010/10/01
  • メディア: 単行本

 

まあ、ようするに情報格差が何らかの価値(らしきもの)を見せ、それを狂騒的に利用しようとすればこうなることは当たり前に予測できる、というのは著者の言うとおりなのだろう。

しかし、政府が救ってくれることがモラルハザードになり、より高いリスクを求める、というのはなんと人間とは度し難いものだと思ったりもする。しかし、なるほどとも思う。そうまでしたいのかぁ・・・まあがんばれ、だがこっちには来るな、という感じだ。

 

まあ、確かに、投資を中心とした銀行における規模なんて言うものは何の意味もないだろうから、大きくなりすぎた銀行から規制をかけて分割してしまうというのは面白いのかもしれない。逆張りするヤツが増えれば安定するというのが法則なのだろうから、プレーヤーが増えればそれだけ逆張りするヤツも増えるかもしれない。

あと、責任のどん詰まりとしての政府というのは、今後も成り立っていくのだろうか?結局政府(中央銀行)もいちプレーヤーにしか過ぎないと考えると、相対優位の取り合いをしていって、結局世界全体の付加価値は上がるのだろうか?

個人的には政府や中央銀行もよさそうな手は何でも使って、逐次的に反応していくしかないのだと思う。手をこまねいて静観するというのは金融にかかわる人はやってはいけない手段なのだろう。逆に互いに完全に利己的に動かないと、不安定要素は大きくなるような気もするのだが。

唯一わかっているのは、世界は継続していくかもしれないが、それは人が考えうる範囲の世界だということ。認識を広げるためにはやはり教育なのだろうから、 その意味で人中心の社会というものを考えることは重要なのだとは思うのだが。

 


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